本橋の形式は単純下路ダブルワーレントラス式鉄道橋で、橋長61.0m、河床からの高さは43mである。早川橋梁側面図(図中の単位はメートル)
ダブルワーレントラス形式はラチストラスとも呼ばれ、右図に示すようにトラスにおける斜材がX状に配置されている構造である。この形式では斜材が部材中央で交差しており、この位置で斜材同士をピンにより連結することにより、強い圧縮力(押しつける力)が作用したとき、斜材が折れ曲がる「座屈現象」を起こしにくい特性を持つ。したがって、他のワーレントラス形式よりも、斜材を細い部材で構成することが可能である。
一方、もともと非電化路線であった東海道本線のトラス構体を流用したため、トラスの高さは5283mmと電化線区のトラス橋としては低い。このため架線の高さを低くできる剛体架線が使用されているが、それでも電車はパンタグラフが折り畳まれた状態に近い形で通過する。
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